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トルコ オルデニズで S.I.V. & XC その1

mixiにおいてある日記を転載してみました。

第1日目 導入編

2009年9月に訪れた、トルコのオルデニズでのSIV&XCコースのレポートです。今は昔の感がありますが、また行ってみたいです。

昨日からトルコの南西部地中海沿いの村オルデニズに滞在中です。 
今日からここで、SIVとXCのトレーニングコースに参加します。

大半の参加者は英国から今朝到着するので、今日は遅めに11時からブリーフィングがスタートします。
すでに、上空にはタンデム機が飛んでいます(写真) 海岸沿いの通りには、いくつもタンデムフライトをするショップが並んでいて、おもにヨーロッパから1~2週間程度滞在する観光客を相手に商売をしています。
昨日通りがかったショップでは13人のタンデムパイロットが1日5回フライトをしているそうです。
料金は日本円で8000円から14000円ぐらい。あまり安いのはお勧めできないといのがSIVコースのインストラクターのJockyの話。これで30分弱のフライトをたのしめるのでお得かも? でも、ほとんどのタンデムがスパイラルで高度を落としているので乗るには勇気がいるかもですね。

第1日 午後

一日目のブリーフィングは11時から、参加者はイギリスからジョン、スペインからエイダ、日本からの僕の3人でした。先週のコースは8人だったらしいけど3人という少人数のコースは初めてだそうです。スタッフはジョッキーとクリス、クリスがテイクオフでジョッキーは海上のボートから無線で指示を出してくれます。

最初に、一連の注意事項を確認して、いろいろ確認した印しに8か所ぐらい書類にサインを済ませて、まずはエリアの説明があります。

コースはSIVで6フライト、そのあとXCでSIVのフライトが6本飛べてからXCに移行するとのこと。

そのあと、SIVでグライダーのコントロールがうまくいかなかった場合の一連のリカバリーについての説明がありました。

そのあと、今日のフライトで何をするかの説明がありました。

きょうは、最初にB-ストール、
次にさらに深く引き込むBストール
次にBストールでゆっくり戻す、
ビッグイヤー ライン一本
ビッグイヤー ライン2本
そのあと、ウィングオーバーの導入練習

これだけを一回のフライトで行います。

これらの説明を受けて実際にビーチのランディングを確認して昼食をとって、2時にトラックに乗ってテイクオフについてのは3時過ぎ今日は風の関係で1750mのテイクオフでした。

そこから見るビーチは少し霞んで見えます。

準備をすませて、3人のトップでテイクオフ、普段とは全くスケール感が違う感じでフライト!

一連のトレーニングののち無事にビーチにランディングしました。

そのあと、ジョッキーの泊っているホテルで、今日の講評と明日の朝のフライトの説明をビールを飲みながら聞いて、みんなで軽い夕食ととって解散となりました。

ちなみに明日の午前はいろんなデフレーション、いわゆるコラップスです。 これは、また明日書きます。

第2日 午前

二日目の朝は8時30分集合、日本との時差の関係で朝は3時ごろに目が覚めてもうひと眠りして6時ごろから活動開始、リゾートの朝は遅く朝食は8時にならないと準備されないのでそれまでに、準備をすませて軽めの朝食、テイクオフに上がります。

テイクオフに上がるトラックは屋根の上にグライダーを積んで、荷台の椅子に腰かけるタイプ、たっぷり1時間かけて今日のテイクオフは1950mの頂上、風はまだ陸風なので北向きにテイクオフして尾根を回り込んで海上を目指します。

今日の課題はシンメトリックデフレーションとアシンメトリックデフレーション
シンメトリックデフレーションは

1.普通にAライザーを引き込んリリースするもの

2.ダイナミック・シンメトリック・デフレーション
ブレークを両方引いてリリースしてグライダーが前に走るときにAライザーを いっぱい引き込んでリリースするもの

3.スピードバー・シンメトリック・デフレーション
フルスピードバーから行うもの

の3種類は、ジョッキーからの指示で自分のタイミングで順番に5,6回行います。
どれも、回復はそのままグライダーをダイブさせればよいとのことで、あわてて変な操作をしない練習とも言えます。

次のアシンメトリックは片側のAライザーを引き込みますが、同じくノーマル、ダイナミック、スピードバーの3種類はジョッキからの指示で自分のペースで5回ぐらいずつ。

ダイナミックとスピードバーはつぶれた時の動きが結構派手ですが、それでもグライダーが自然に回復することを知る練習だそうです。もちろんこれは、参加者がDHV1-2のグライダーなので、グライダーによっては練習内容も違えるそうです。

昨日のBストール、今日のグライダー潰しまくり?とも結構腕力がいるので大変でした。

写真は、山頂、ランディングでのエイダとジョン。

11時30分からデブリーフィングとブリーフィングのあと午後は雲の収まるのを待って2時に集合です。
テイクオフより

第2日 午後


二日目の午後は、結局雲の発達が激しく1750メートルのテイクオフは雲がかかったり晴れたりで、900メートルのテイクオフに上がることになりました。ここからはオルデニズのビーチは少し遠いのでそれより少し東にある別のプライベートビーチにランディングします。900メートルでも海に近く、かつ海からはリッジの吹上があるので、海上での高さはテイクオフレベルの900メートルがキープできて、ババダグのテイクオフと比べて大きな差はありません。
クリスの運転するジープで3人分の機材と人間4人がテイクオフに上がりました。

テイクオフでは正面からよい風が吹いていました

二日目の午後の課題は

1. Asymmetric tuck keep straight
片翼つぶしで、体重移動でそのまままっすぐ飛ぶ

2. Asymmetric tuck 360
片翼つぶしで、そのまま回って回復する。

3. Search for the point of stall
ストールポイントの確認、ゆっくりブレークを引いて後ろに落ちそうになったらリリースする
ゆっくりブレークを引くことが重要、グライダーを揺らさないで。

4. 90 degree turn left and right
急旋回 フルブレーク 90度 ヨー安定度確認
反対に90度 フルブレーク 90度 ロール安定度の確認
体重移動は使わない
体重移動なしのターンは90度ではスピンしない、180度を超えるとスピンするので90度で止める

5. 180 dynamic turn left and right
180体重移動での180度旋回 ブレークも入れて 旋回、うまくダイブすれば
同様に反対側に180度体重移動 ブレーク 2回目はかなり大きく揺れる
完全にコントロールした状態で行うこと

この二つでターンの理解を深めると同時にスピンする直前のコントロールを体験する
のだそうです。

6. Turn Reversal つまり フィギア エイト ですが
これを、グライダーのコントロールを失わずにできるだけ早く行います。

7. そして、最後はWingover の導入練習で終えるというものです。

実際にはフィギアエイトは明日に持ち越し、Wingoverの導入練習は行いました。

この90度ターン、180度ターンは勉強になりました。90度ターンではグライダーの動きは
許容範囲でしたが、180度ターンは最初のターンはOK、次のターンは外側のブレークの抑えが甘くて、つぶれてクラバット、そこからスパイラルに入りかけてそれを回転外側のブレークは両手で押さえて(それ位重かったです)スパイラルを止めて、それからスタビライザーを引いてクラバットを直して正常飛行に導入という一連の動作が行えました。

この辺りの回復操作は、初日のブリーフィングでジョッキーから何度も説明されていたため、
それなりにうまくいきました。
もちろんジョッキーの的確なの無線誘導があるからですけどね。

今日のフライトから翼の動きと操作を例の小型カメラで録画していたのですが、今日2本目のフライトはフィッシュアイレンズがテイクオフ前からずれていてうまく録画できていませんでした。残念!

ビーチにランディングして、ビールを飲みながら、ジョンとエイダがフライトするのをビールを飲みながらビデオ撮影、そのあとデブリーフィングと明日のブリーフィングで本日終了となりました。 今日の午後のテイクオフは地元の組合?に払う12リラは不要で、ランディングプライベートビーチなので3.5リラを払いました。

明日の午前の課題はリバースターンとフルストールです。

写真はジョッキの操縦するボート、クドランビーチからみた夕日、ランディングするエイダのOzone GEO